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ビットキーとヤマト運輸が連携 オートロック付きマンションでの「置き配」を実現

ビットキーとヤマト運輸が連携 オートロック付きマンションでの「置き配」を実現

非対面配送における受け取り利便性の向上と、ドライバーの業務負荷を軽減

株式会社ビットキー(本社:東京都中央区、代表取締役:江尻祐樹・福澤匡規・寳槻昌則、以下ビットキー)は、ヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:長尾裕、以下ヤマト運輸)の「マルチデジタルキープラットフォーム」と連携いたします。これにより、ビットキーのデジタルコネクトプラットフォームbitkey platform対応製品(※1)を利用するマンションでは、事前に置き配指定およびカギの解錠承認をいただいた居住者(荷物の受取人)を対象に、EAZY CREW(※2)が一時的にオートロックを解錠し、玄関前などに置き配することが可能となります(※3)。なお、本連携による配達は2022年5月1日より対応予定です。
※1 ビットキーの提供するスマートロックbitlock GATEおよび、bitkey platformと連携するパートナー企業製品が対象。
※2 ヤマト運輸が提供する、ECサイトの荷物が受け取りやすくなるサービス「EAZY」の配送パートナー
※3 東京都練馬区と豊島区・板橋区の一部のオートロック付きマンションを対象とし、順次エリアを拡大します。
写真はEAZY CREWが配達する様子

背景と目的

コロナ禍を契機としたECの急増を背景に、ご自身のライフスタイルに沿った受け取り方として、置き配を希望する方が増えています。しかし、オートロック付きマンションで受取人が不在の際は、ドライバーはエントランスのオートロックを解錠できないため、玄関前などに「置き配」をすることができません。またマンションに設置されている宅配ボックスに空きがないと、ドライバーは荷物を持ち帰るため、受け取りにあたり再配達の手続きなどの手間が発生します。

ビットキーはかねてよりこのような課題を解決するため、オートロックマンションに対応できるスマートロックbitlock GATEの普及促進に加え、bitkey platformを軸に複数の配送事業者との実証実験を進めてまいりました。

この度、ヤマト運輸のマルチデジタルキープラットフォームとビットキーのbitkey platformが連携することで、bitlock GATEおよび、bitkey platformと連携するパートナー企業製品を導入するマンションの居住者も置き配の利用が可能となります。これにより、前述の社会課題をより早期に解決できると考え、このたびの連携に至りました。

ヤマト運輸のマルチデジタルキープラットフォームと連携する製品

bitkey platformと連携するスマートロックbitlock GATEおよび、bitkey platformと連携するパートナー企業製品が対象となります。
2022年3月時点で、bitkey platformと連携するパートナー企業製品は、パナソニック株式会社のマンションHAシステムに対応した一部製品を予定しております。

<開始日>
bitlock GATE導入物件                       :2022年5月1日荷物受け取り分から
パナソニック株式会社マンションHAシステム導入物件    :2022年8月1日荷物受け取り分から

オートロック付きマンションへの置き配までのステップ

①荷物が発送された当日に、ヤマト運輸より荷物のお届け予定を受取人宛にEメールやLINEなどで通知します。受取人は、通知内に記載されているリンクから受取り日時・場所を変更するページにアクセスして、置き配(※4)をする場所(玄関ドア前、自宅宅配ボックス、ガスメーターボックス、自転車かご)を選択し、オートロック解錠の同意をします(※5)
※4 一部のオンラインショップでは、注文時でも受け取り方法を置き配に設定することができますが、オートロック解錠をするためには、お届け予定のお知らせから置き配の設定と同意が必要となります
※5 オートロック解錠対象物件に居住するお客さまのみ、同意に関する項目が表示されます

②対象マンションに到着したEAZY CREWがオートロック解錠専用のアプリで配達荷物のバーコードをスキャンし、解錠の正当性が確認されます(「荷物の配送ステータス」や「ドライバーの情報」など)
③正当性の確認完了後、アプリ内のオートロック解錠ボタンが有効化され、解錠ボタンを押下することでマンションエントランスのオートロックを解錠します(解錠は1回の配達で1回のみ)
④受取人が指定した場所に荷物を置き配、撮像します。撮像データを確認できるURLが受取人の登録したメールアドレスに配信されます。
※本機能は、エントランスが一つのマンションのみが対象となります。
※ LINEは、LINE株式会社の登録商標です。

[お客さまの操作画面イメージ]

[ドライバーの操作画面イメージ]

今後の展開

今後は、配送事業者に加え、家事代行やネットスーパーなどの多様な事業者との連携を図り、暮らしのさらなる利便性向上を推進してまいります。

「マルチデジタルキープラットフォーム」について

ヤマト運輸が開発した「マルチデジタルキープラットフォーム」は、複数社の異なるデジタルキーを一つのシステム上で同時に管理することができ、オートロック解錠用デバイスの設置情報と、EC注文時の配達先の住所情報をマッチングし、対象のデジタルキー会社にエントランスのオートロック解錠申請を行います。配達情報ごとにオートロック解錠に必要なワンタイムパスワードが発行されるため、高いセキュリティを実現しています。また、デジタルキー会社は、「マルチデジタルキープラットフォーム」とAPI(※6)連携をするだけで導入可能です。今回は、クラウド環境下でCI/CD(※7)を実践することで、開発スピードを落とさず高品質なシステム開発を実現しました。
※6 アプリケーション・プログラミング・インターフェース(Application Programming Interface)」の略称

※7 ソフトウェア開発を高度化するために、ビルドやインテグレート、テストなどを自動化し、すぐに本番環境にリリース可能な状態にする手法

bitkey platformについて

認証・認可、ID連携、分散システム、暗号化技術などを研究し、独自に組み合わせて応用・開発した“世界中のあらゆるものを柔軟につなぐ”ID連携・認証、権利処理のデジタルコネクトプラットフォームです。旧来の、IDを1つに“統合”する考えとは異なり、各事業者の提供するサービスそれぞれのIDは残したまま、ID-Hubを提供することで、さまざまなサービスを“つなぐ”ことができる新しい概念をもっています。bitkey platfromと連携する代表的な製品として、ビットキーが提供するスマートロックbitlockシリーズがあります。

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